2022/08/16
株の買い方売り方
株式投資をスタートさせたくても手順が分からなければ進められません。コンビニに行って好きなものを買うような感覚とは異なり、株はすぐに買うことはできません。
そこで、株式投資を始めるための基礎知識として「株の買い方」と「株の売り方」を解説していきます。初心者で分からないことが多い人は、この記事を参考にしてください。
株式の買い方手順
株式の買い方を手順に沿って解説していきます。
①口座を開設する
株式投資をするなら口座開設からスタートします。口座開設は銀行ではなく証券会社です。開設料はかからないので、複数の証券会社で口座を開設しても問題ありません。
ただし、証券会社は複数あります。大きく分けると総合証券会社とインターネット証券会社がありますが、後者であればネット上で売買が完了できるので使用している人が多くいます。初心者でもスマホを使用して簡単に注文できるので気軽に取引がスタートできる点がメリットです。
- 手数料の安さ
- ツールの使いやすさ
- サポートの充実さ
3つのポイントを重視して、証券会社を選んでみましょう。口座開設には、運転免許証といった本人確認書類やマイナンバーが必要になるので、あらかじめ用意しておくとスムーズに解説できます。
②入金をする
株式を買うには口座にお金がないとできません。口座が準備できたら用意した資金を入金しましょう。入金は、銀行窓口やATMを使用しての振り込みとインターネット上で入金する方法があります。
銀行から他行へ振り込みを行う場合、手数料が発生するので注意してください。手数料を抑えたい場合には、ネットバンキングを活用して入金をすると、ほとんどの場合で無料になります。また、即時反映するのですぐに取引可能です。
③購入する株を選択する
入金が終われば株を購入できます。株式は「銘柄」と呼ばれており、企業名が銘柄名となります。
多くの企業が上場しているので銘柄選びに苦戦する人も多いです。株式投資では「遠くのものは避けよ」という格言もあるので、銘柄選びで悩んだ際には馴染みのある株式や見聞きしたことのある株式を選び購入してみてください。
また、国内株と国外株の2種類があります。国外株は成長株も多いので値上がりが期待できます。
しかし、初心者であれば情報を集めやすい国内株の方が扱いやすいです。失敗を防ぐためにも、まずは国内株の購入から始めてみましょう。
また、株式投資の基本は「安く買って高く売る」です。購入できる範囲の株価で、将来の成長が見込める銘柄を選びましょう。
④株を購入する
買いたい銘柄が決まれば購入するために注文をします。注文の際には、銘柄コードや株数、注文方法を入力します。注文方法は、「指値注文」と「成行注文」の2種類があるので、どちらか一方を選択しましょう。
購入単位は100株が基本です。そのため、株価が1,000円であれば1,000円×100株となるので10万円が必要になります。取引手数料も別途必要になるのでチェックしておきましょう。
株式の売り方手順
次に株式の売り方の手順を解説します。
基本的には買い方と同じ手順です。
①売りたい銘柄を選択する
②売る株の量を決める
③売り注文をする
④完了
買う時と同様に売り注文でも「指値注文」と「成行注文」の2種類があります。
指値注文と成行注文について
株式の買い方、売り方は「指値注文」と「成行注文」がありますが、それぞれの特徴を解説します。
指値注文
買いたい値段、売りたい値段を指定して注文をする方法です。例えば、「500円の株を1,000株買いたい」と注文した際、株価が500円以下になれば売買が成立します。
売却では、「600円で1,000株売りたい」と注文した場合、株価が600円以上になれば売買が成立です。自分の売買したい価格で株式を購入・売却でき、計画通りに取引が進められます。想定外の取引にはならないのでリスクを抑えることができ、初心者も安心です。
ただし、株価に変動がなければ注文が通らないので売れるまでに時間がかかるケースがあります。取引が不成立になる可能性もあるので注意しましょう。
成行注文
売買価格を設定せずに注文をした時の価格で売買が成立するのが成行注文です。例えば、△株式の買い注文を出すと最も安い売り注文と売買が成立します。指値注文よりも優先されるので取引が成立しやすい魅力を持っています。
ただし、想定外の価格で売買が成立する可能性もあります。例えば、500円程度で買いたいと考えていても、値動きが激しい場合、600円で売買が成立するケースもあります。
思っていた価格以上で取引が成立すれば、利益が少なくなる、またはなくなる可能性もあるので気を付けてください。初心者であれば指値注文に慣れてから成行注文を始めてみましょう。
株式投資の注意点
株式投資を開始するにあたり、注意すべき点があります。売買における気を付けるべき部分を解説しましょう。
株を売るタイミングに気を付ける
株式を売却しなければ利益を得られません。しかし、初心者であるとどのタイミングで売却すれば良いのか悩んでしまいます。そのため、株式投資をスタートする前に売却のタイミングを把握しておく必要があります。
まずは、目標値を設定します。あらかじめ「株価が10%上がったら売却する」などと、「この価格になったら売る」と決めておけば、利益の損失を防げます。「10%以上株価が上昇するかもしれない」と欲を出してしまうと、損失が生まれる可能性もあるので、最初に決めた目標を守ることが大切です。
また、損失を最小限に抑える「損切り」も重要です。「待てば株価が元に戻る」と考える人もいますが、被害を大きくしないためにも損切りをする勇気を持ちましょう。損失が5~10%ほどになったら、損切りをする目安と捉えてください。
所有している銘柄の業績にも注目してください。好調な企業でも不祥事によって業績が悪化する可能性があります。業績が悪化した企業に関しては、株価が下がるスピードは速いので下がりきる前にすぐに売却をしましょう。
分散投資をする
色々な銘柄を購入するのに最初は躊躇してしまいます。しかし、1つの株式に資金を集中させてしまうと運用がうまくいかなかった場合、資産が大きくマイナスになります。
いくつかの株式を購入する分散投資を行えば、他の株式で損失をカバーできます。性質の異なる資産に幅広く投資をしてリスクを抑えた投資を行いましょう。
株式市場について
株式投資は24時間行えません。株式市場は、平日の9時から11時半、12時半から15時の間のみ取引が可能です。祝日や土曜日、日曜日、時間外の取引は行えません。
しかし、インターネットでの取引は時間外での注文も可能です。祝日や土曜日などに注文をした場合、次の営業日の9時に買い注文などが出されるので、あらかじめ理解しておきましょう。証券会社のメンテナンス時には注文はできないので、情報収集は忘れずに行ってください。
株式投資が始めてであると、株の買い方・株の売り方は難しい点も多いです。まずは証券会社で口座開設から行い、買い注文をしてみましょう。
購入する銘柄に関しては、企業のサイトや新聞などを活用して様々な情報を集められます。そして売却の際にはリスクを抑えるためにもタイミングを重視し、時には損切りをして損失を抑えてください。
株式投資は正しい知識を持っていれば初心者でも十分な利益を出せます。まずは少額投資から始め、焦らずに徐々に慣れていくことが大切です。