2022/08/16

株主優待は何株から?いくらから?

株式投資というと「難しい」というイメージを持たれている方も多いかもしれません。しかし、最近ではテレビなどでも「株主優待を活用したお得な生活」などが取り上げられるようになり、注目度が高まっているのは確かです。

それでもこれまで株式投資と無縁だった人にとっては、株主優待もハードルが高いと感じてしまうでしょう。そこで今回は、株主優待に興味がある人に向けて何株から、いくらから始められるのかを解説していきます。

株主優待とは?

そもそも株主優待とはどういったものか解説していきましょう。株主優待とは、企業側が株主に対して自社商品・サービスなどをプレゼントする取り組みです。

この制度はすべての企業が採用しているわけではなく、上場企業のうち約1,400社が導入しています。株主としては嬉しい特典ではあるものの、企業的には損失なのではないか?と不安に思われてしまうかもしれません。

しかし、自社商品やサービスをプレゼントすることで企業のファンになってもらい、株式の長期保有や投資家への宣伝効果にもつながるため、決して企業が損をしているとは言えないのです。

株主優待のメリット

株主優待を活用するメリットは、何と言っても商品やサービス、金券などを実質タダでゲットできる点です。自分にとって必要な商品・サービスを提供してくれる企業から選べるので、生活がより豊かになっていくでしょう。また、配当利回りのみの企業に比べて株主優待もあった方が利回りも高く、お得感があります。

株主優待のデメリット

株主優待には良い部分もあればデメリットになる部分もあります。例えば企業の業績が悪化したことを受けて突然改悪となったり、場合によっては廃止となったりする可能性もあります。

また、株主優待で銘柄を選んでしまったことで株価が大きく値下がってしまい、株主優待を受け取る以上に損失が発生するリスクもあるため注意が必要です。このような事態を招かないためにも、株主優待の内容だけでなく業績からも判断して銘柄を選定することが大切です。

株主優待で知っておきたい「単元株制度」

株式1株あたりの値段が「株価」として表記されますが、実際に購入しようとすると1株あたりの金額だけでは購入することができません。実際に株式を購入するためには単元株制度を知っておきましょう。

単元株とは、株式取引で用いられる売買単位を指します。一定の株数が1単元に設定されており、単元を持つ株主に対して優待を含めたすべての権利が認められる制度になります。

何株を1単元とするのかは企業が自由に決定できるため、銘柄ごとに異なってきます。例えば100株=1単元の企業もあれば、10株=1単元とする企業もあるのです。1単元の株数が少ないとその分投資家が買い付けするのに必要な金額も少なくなり、流動性が向上します。

一方、株主が増えることで企業側の管理コストが上がってしまうのはデメリットです。以前まではこうして企業側が自由に単元を決めていましたが、単元が企業ごとに異なると投資家にとっては利便性が良くありませんでした。そのため、2007年で8種類あった単元が2014年4月から100株と1000株の2種類まで減少し、さらに2018年10月以降は100株に統一されるようになったのです。

優待を受けるのに必要な単元は?いくらから?

上記でご紹介したように、株主優待を受けるためには最低でも1単元は株式を持っておく必要があります。1単元(100株)を購入するのに必要な金額は、企業ごとに異なります。

購入する金額を算出するには、まず株価をチェックできるサイトなどから企業のページを開き、現在の株価をチェックしましょう。

その株価に単元株数(100株)を掛けると最低購入金額が算出できます。例えば、現在の株価が2,000円の企業で1単元を購入しようとすると、2,000円×100株=20万円が必要になります。

100株未満でも株主優待がもらえる!

2018年から1単元が100株に統一されてから、株主優待を得るには100株分を購入するのが一般的となっていました。しかし、現在は100株に満たなくても優待を受けられる銘柄もあります。

続いては「単元未満株」について詳しく解説していきましょう。単元未満株とは、1単元に満たない1~99株を指します。1単元を保有している株主には優待だけでなく議決権なども認められますが、1単元に満たない単元未満株を保有していても株主として配当金や株主優待をもらうことはできます。

「1単元を購入するのは予算的に厳しいけど、この企業の株主優待をもらいたい」という時は単元未満株の購入も検討してみてください。

メリット

単元未満株最大のメリットは、少額で運用ができる点です。有名な企業銘柄となると、1単元を購入するのに100万円以上の資金を必要とする場合もあります。しかし、単元未満株を活用すればこういった手を出しづらい銘柄であっても投資しやすくなるのです。

また、分散投資がしやすくなるのも単元未満株のメリットと言えます。一度にまとめて1単元を購入するよりも、単元未満株を使って少しずつ買い続けていけば、株価変動の影響を軽減させることができます。限られた資金を1つの銘柄に費やすよりも、複数の銘柄に投資をした方がリスクも分散できるのでおすすめです。

単元未満株を利用する際の注意点

メリットの多い単元未満株ですが、利用する際にはいくつか注意しなくてはいけない点もあります。どのような点に注意すべきなのか解説していきましょう。

手数料の比率が高くなる

単元未満株は単元での取引に比べて手数料が高いと感じてしまう場面が多いです。例えばA社の銘柄を単元未満株で10株ずつ購入していき、100株に到達した際の手数料は売買取引10回分になります。

しかし、初めから1単元で購入していれば手数料は取引1回分で済みます。このように通常取引の方が手数料を安く抑えられる可能性もあるため、単元未満株を購入する前にきちんと手数料についても考えておくようにしましょう。

注文時間が限られている

通常取引だと24時間いつでも注文できるものですが、単元未満株だとリアルタイムでの取引が難しくなっています。注文する時間も限られており、なおかつ注文してもすぐに約定するわけではありません。

例えばSBI証券の単元未満株(S株)では、10:30~13:30に注文した場合、約定のタイミングは当日後場引け(終値)で15:00約定となります。「注目していた銘柄の株価が下がったのですぐに買いたい」と注文しても、時間帯によっては翌営業日に約定となる可能性もあるため注意が必要です。

株主優待の選択肢が少ない

単元未満株でも株主優待がもらえる銘柄はあるものの、やはり基本的には1単元で設定する企業が多いです。そのため、単元未満株でも株主優待がもらえる銘柄の選択肢は、1単元保有した場合に比べると少なくなります。お得感の高い株主優待を見つけても、単元未満株には対応していない場合もあるため注意しておきましょう。

今回は、株主優待は何株からもらえるのか、1単元買わなくても株主優待をもらえる単元未満株についてご紹介してきました。株主優待は企業からもらえるお得なプレゼントです。

せっかく株を買うなら自分や家族にとって嬉しい優待を選んでみましょう。単元未満株でも株主優待や配当金が受け取れる場合もありますが、注文時間が限られていたり、株主優待の選択肢が少なかったりもするので、そういった点には注意しながら選んでみてください。

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