2022/08/16
積立NISAをクレカでするメリット
未来に備えてお金を貯めたいのはもちろん、運用で増やしたい人は増えています。いわゆる「資産運用」と呼ばれるもので、債券や株式、投資信託などが挙げられます。投資信託の中でも今注目を集めているのが、「積立NISA」という制度です。
積立NISAは銀行口座で行うこともできますが、もっとお金を増やしたいのならクレジットカード決済がおすすめです。今回は、積立NISAの概要やクレジットカード決済にするメリットについてご紹介していきます。
積立NISAとは?
積立NISAとは、少ない金額からできる積立投資をサポートするために定められた国の制度です。この制度は、銀行または証券会社でNISA口座をつくると利用が可能になります。
低金利の定期預金の場合はお金を貯めることはできてもなかなか増えず、そこで注目を浴びているのが金融商品の積立投資です。積立投資は、定期預金よりもお金が増えやすいメリットはありますが、利益分の約2割に税金がかかる仕組みになっています。つまり、たとえ200万円増えても、その内の約2割である40万円税金がかかることになります。
しかし、同じ積立投資でも、積立NISA制度を利用すれば20年間は非課税となります。2022年に積立をスタートした分に関しては、2041年までの20年間内の売却であれば税金は一切掛からないことになります。
少額から利用可能
NISA口座を開設する銀行や証券会社によって最低額は異なりますが、最も安いところだと毎月100円から利用ができます。上限額については積立NISA全体で共通しており、どこの金融機関で積み立てたとしても年間40万円までです。1ヶ月あたりだと3万3,333円となり、これ以上の金額を積み立てはできません。
日本在住の20歳以上なら誰でも利用可能
積立NISAは、日本で暮らす20歳以上の方なら誰でも利用をスタートできます。しかし、一般NISAとの同時利用は不可となっているので注意が必要です。
一般NISAは、積立NISAとは異なり年間で最大120万円まで投資が可能ですが、非課税の期間は5年となります。一般NISAは投資の上限額が高いため、まとまった資金を既に持っている、大きくお金を増やしたい方に向いています。
もし、一般NISAを既に利用している場合で、積立NISAに変更したい方は口座の解約手続きを行いましょう。
積立額は何度でも変更可能
積立額や投資先の変更は制限なくできるので、状況に応じて金額の増減も可能です。積立投資はこまめに積立額や投資先を変更せず、長期的な目で見ることが推奨されますが、生活の変化によっては見直すべきタイミングもあります。
積立NISAはいつでも積立内容を変更でき、さらに好きな時に解約も可能です。非課税期間は20年ありますが、それまでお金の出し入れができないわけではないので、気軽に始められるでしょう。
積立NISAをクレジットカードでするメリット
積立NISAはNISA口座にある資金で、金融商品を買ったり、口座振替で購入したりできます。しかし、銀行口座から直接支払うよりも、クレジットカードで決済した方がお得な特典が得られます。続いては、積立NISAをクレジットカードで決済するメリットについて解説しましょう。
ポイントが溜まりやすい
クレジットカードの多くは、月々の利用金額に応じてポイントが付与されます。積立NISAも付与の対象となっているため、毎月の積立額にポイントが付くことにあります。
基本的に金融投資は長期的な目で行うので、クレジットカードのポイント制度を活用するに越したことはありません。クレジットカード会社によってポイントの付与率は異なり、多いところだと1%以上にもなります。
例えば、毎月2万円積立をする場合の1年間のポイント数は「2万円×1%×12ヶ月=2,400ポイント」になるのです。クレジットカード決済をするだけで、年間2,400円相当のポイントがプラスされるのはお得だと言えます。
手間がかからず運用できる
銀行口座を利用して金融商品を購入する際は入金手続きをする必要がありますが、クレジットカード決済なら管理が簡単です。積立NISAは長期的な投資が基本なので、毎日の金利チェックや購入・売却などは行いません。
しかし、銀行口座からの購入や振替時には、お金の不足がないように口座の確認が必要です。クレジットカード決済であれば、元々あるカードから金融商品の購入ができるので、利用状況も簡単にチェックでき、定期的な入金も必要ありません。
クレジットカードで積立NISAを始める方法
クレジットカード決済でお得にポイントを貯めたい時は、利用できる証券会社との組み合わせを知っておく必要があります。では、クレジットカードと証券会社の組み合わせや、積立NISAを始める流れについてご紹介しましょう。
1.証券会社を探す
クレジットカードで積立NISAを始めるのなら、まずは証券会社を探しましょう。積立金をクレジットカードで決済できるかどうかは、口座開設の金融機関によって異なり、利用できる証券会社は限られています。年々増加傾向にありますが、現在クレジットカードできる金融商品は下記の7つです。
【クレジット決済できるカード×NISA口座開設先】
- 楽天カード×楽天証券
- タカシマヤカード×SBI証券
- 三井住友カード×SBI証券
- マネックスカード×マネックス証券
- auPAYカード×auカブコム証券
- エポスカード×tsumiki証券
- セゾンカード/UCカード×スマートプラス(セゾンポケット)
積立NISAの利用者増加に伴い、今後さらに多くのサービスが追加されると言えるでしょう。
2.投資先を選ぶ
証券会社を選んでクレジットカードを登録したら、続いては投資先の選択です。金融庁が定める約200本の金融商品から、自分が購入したいものを選びましょう。
積立NISAの銘柄それぞれが特徴を持っており、大きく分けると「株式100%型」と「複合資産型」があります。株式100%型とはすべてのお金を投資して利益獲得を狙うもので、リスクが高い分大きなリターンが見込めます。
一方で、複合型資産型は株式一本に投資するのではなく、債権や不動産などのバランスよく組み合わせる安定型の運用スタイルとなります。安定さを求めるのであれば、複合資産型を豊富にラインナップする証券会社を選ぶのが良いでしょう。
3.積立金額を決める
証券会社によって異なりますが、最小で100円から積立が行えます。積立金額を決める際は、貯めたい金額や現在の貯蓄額を考慮するのが良いでしょう。
積立NISAは最大で20年まで非課税となるので、それまでにいくらお金を貯めたいのかを決め、目標達成に必要な月々の積立額を計算します。金融庁のウェブサイトで「資産運用シミュレーション」ができるので、ぜひ活用してみてください。
また、現在の貯蓄額がいくらで、積立にまわせる余裕資金についても考える必要があります。
生活を切り詰めて投資を行う必要はなく、何度も切り崩さなくてはいけない運用であれば、逆に損してしまう恐れが出てきます。月々の生活費と突然の出費も考慮した上で、どのくらいの余裕が残っているのかを考えてみましょう。
積立NISAは、投資額や商品の変更は何度でもできるので、まずは少ない金額からのスタートをおすすめします。
今回は、積立NISAをクレジットカードでするメリットをご紹介してきました。積立NISA口座を開設して積立を始めた場合は、登録した銀行口座から引き落とされることなります。 銀行口座からの引き落としや口座振替の場合はポイントがつきません。しかし、クレジットカード決済ができる証券会社を選び、対象のカードを登録すれば月々の積立額に応じてポイントが付与されるので、非常にお得です。ポイント付与率の高さや取り扱いのNISA銘柄を考慮して証券会社を選び、クレジットカード決済でお金を増やしましょう。